呼吸困難症状が強いコロナワクチン未接種者の方へ

当院では、咳(呼吸困難)に特化したコロナ感染後の後遺症外来を行なっております。ここ数日、コロナ感染後の咳の患者さんが急増しております。第7波ほどの勢いはありませんが、連日、都内や横浜市・川崎市からの患者さんが来院されています。感染性が失われている患者さんのみを受け入れておりますのでその点はご安心ください。

感染後の咳(呼吸困難)の患者さんのうち、あくまで印象の域を出ませんが、未接種者と2回までの方が多いように感じます。そして難治性の方は未接種者に特に多いです。何してもダメという方の割合が明らかに多く、治療に難渋しています。

コロナ後遺症の直接的な治療法ではありませんが、ワクチン接種で改善する症状があることも、データの蓄積によってわかってきています。英国からの大規模観察コホート研究で少なくとも呼吸困難はワクチン接種で症状が改善する傾向にあることがBMJ(有力医学誌)に報告されています。(ただし観察研究のためさらなるデータ蓄積・解析が望まれますが、、、。)

当院でも、何の治療をしても改善しない患者さんにはワクチン接種をしてみては?と提案していますが、大抵嫌な顔をされるので、勧めている方も辛くなっています。

未接種者の方で呼吸困難に悩んでいる方がいたら一つの手段としてワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか。現在、国が定める新型コロナワクチン接種の実施期間は、令和5年3月31日までに延長されています。再延長もあるかもしれませんが、現状はオミクロン対応ワクチンは2回目接種から3ヶ月空けなくてはなりませんので、オミクロン対応ワクチンを公費で確実に接種するには年内に2回目までを接種しなくてはなりません。横浜の仲の良いクリニックの話を聞くと、横浜市では1、2回目のワクチン接種の予約が取れなくなってきているとの事です。1・2回目の実施医療機関が少なくかつ希望者が増えてきているのが原因だそうです。(希望者急増の理由の一つとして今後も行われる可能性が高い全国旅行支援に申し込むためという人が多いと呟いていました、、、。)

三浦市でも実施医療機関は1ヶ所のみです。ご希望の方は早めに市に相談したほうが良いですね。と言っても年末休暇のことを考えるとあまり時間がないですね。