コロナ感染後の咳。 後遺症外来について。

以前にもお伝えしましたが、当院は新型コロナウィルス後遺症外来を行なっております。神奈川県では唯一、咳に特化した後遺症外来を行なっております。

ここ最近非常に遠方からの受診が増えており、ほぼ毎日、都内や千葉そして埼玉在住の患者様が来院されています。

後遺症外来に来院された患者様の特徴は1から2ヶ月経過しても咳が一向に治らない。夜、横になって眠る事ができない事です。今まで一番長かった患者様は半年以上咳が止まらないと訴える方でした。

CTを撮像するとその原因は明らかで皆共通しています。コロナ後遺症の方は、重症喘息や気管支炎タイプのCOPDの患者さんと同じ画像所見をしているのが特徴です。また、人数は非常に少ないですが、肺の正常構造が破壊される感染後間質性肺炎の患者さん、感染後の免疫暴走によっておきる器質化肺炎の患者さんも時にいらっしゃいます。当院では感染後に、後遺症によって永続的な酸素導入となってしまった患者さんが複数名いるのも事実です。療養期間があけて2週以上たっても止まらない咳は早めに受診する事が望ましいです。

もし、後遺症外来受診希望の方は下記の注意事項をよく読みご受診ください。

・今まで一人もいらっしゃいませんでしたが、後遺症外来は保健所が定める療養期間を終えた方のみが対面受診ができます。

・療養期間が終了しない場合はオンライン診療にて診療いたします。

・検査は、胸部単純写真(レントゲン)、胸部CT、呼吸機能検査、呼気ガス検査、アレルギー採血などを組み合わせて行います。

・東京、千葉、埼玉からも受診されております。遠方の患者様は一度対面診察と検査をさせて頂き、フォローアップはお近くの私どもが信頼ができる医療機関をご紹介させて頂くか、当院によるオンライン診療で継続的な診療を行う事ができます。