親子でする「思い出話」が未就学児の言語能力を本を読み聞かせるより向上させる!

小さい子供にみなさんは日々何を話かけますか?フロリダ・アトランティック大学の心理学教授Erika Hoffが「Journal of Applied Developmental Psychology」3/4月号面白い研究を報告しましたので共有したいと思います。

子供に思い出話をすることは、言語能力の向上に寄与するという報告です。

過去の出来事についての思い出話をする際には質の高い話し言葉で語りかけることになるため、親子でおもちゃを使って遊んだりすること以上の効果を子どもにもたらす可能性のあると言うのです。

 この研究でHoff氏らは、デンマーク人3~5歳の子ども155人が親と思い出話をする・文字のない絵本を一緒に見る・レゴブロックで何かを作るのいずれかの方法でコミニュケーションをとる様子を観察しました。
親子の会話を分析した結果、過去の出来事について思い出話をすることは、絵本を一緒に見るときと同じくらいに親が質の高い言葉(子供に良い影響を与える言葉)を使って子供に話しかけていることが判ったのです。そして、思い出話をしているときは、おもちゃで一緒に遊んでいるときよりも親が使う文法が複雑であるとともに、子ども自らの発語が多いことがわかったのです。

何となーく分かる気がしませんか?

簡単にまとめると、家族と質の高い体験をして、後日それについて子供と思い出しながら振り返ってみる。これが大事だということです。もし本を一緒に読んだら、その本の内容について翌日に話し合ってみたりする事が良いのです。日々、忙しくて子供に読み聞かせができない!なんて悩んでいる人も多いかと思います。ぜひ、ちょっと前にした事を子供と一緒に話し合ってみてください。これなら、車の移動中や家事をしながらでもできますよ!本を読む事と同等かそれ以上の効果があるようです。