昼夜逆転生活をする人は糖尿病に注意!夜間に強い光を浴びていると糖尿病になりやすい事が判明!

驚きの研究がLancet Regional Health-Europe誌に掲載されましたので記事にしたいと思います。

本研究は、UK Biobankの参加者8万5,000人のリストバンド型光量センサーを1週間装着し、日光、人工照明、街灯、液晶画面などのありとあらゆる光の量を記録しました。その後、参加者を8年間追跡し、糖尿病の発症との関連性を解析しています。

参加者の過半数は夜間には1ルクス未満という明るさがほとんどない暗い環境にいました。ロウソクは10ルクスですからほぼ明かりがない状況です。これらの人たちは、2型糖尿病になりにくい事がわかったのです。
午前0時30分~午前6時の夜間から早朝に光曝露量が多かった人々は、2型糖尿病リスクが高く、糖尿病発症リスクは明るければ明るいほどリスクが増加しました。どれくらいの明るさから危険なのかというと、夜間に受けた光量の上位10%(約48ルクスに曝露:10m先の人の顔、行動を明確に識別でき、誰であるかを明確に分かる程度)の人々は、暗い環境で過ごした群と比較し、糖尿病発症率が1.5倍高い結果となりました。これは、2型糖尿病の家族歴があることによる上昇とほぼ同等です。

外来で糖尿病の方が、家族が全員糖尿病で家系なのかも?とおっしゃる方がいますが、実は昼夜逆転生活が原因なのかもしれません。

寝るときはなるべく暗い部屋でおやすみくださいね!