沖縄の医療が崩壊寸前に。コロナの感染拡大が止まらない。

沖縄県が、医療逼迫状況になりつつあるようです。来週にでも医療崩壊しかねない状況との報告もあります。なぜ、5類感染症なのに医療崩壊を起こすの?って思った人のために簡単に解説いたします。

理由1:医療インフラが乏しい

沖縄県は離島であり、本島と比べて入院可能な医療施設が元々少ないことが要因の一つのようです。そのため、入院が必要な患者が出ると特定の病院に患者が集まってしまいます。すると、その病院の通常診療が影響を受け、コロナ以外の急患の受け入れや、癌などの手術・治療の入院加療ができなくなってしまうのです。

理由2:行政の入院患者の入院調整がない

第7波などにおいては今よりもっと患者数が多く重症者も多かったのですが、施設間によっても逼迫具合にバラツキがあったのを行政が詳細に把握し、逼迫の程度が高い医療機関から低い医療機関への患者の移送の指示を出すなどの入院調整をしっかりを行っており、ギリギリのところで持ち堪えていたのです。それが5類になったことでなくなり、逼迫しているところにも患者が集中するようになってしまっているようです。

これは対岸の火事ではないかもしれません。明らかにそして急激に感染拡大を迎えており、医療インフラ比較的整っている神奈川県であっても、人口比率からすれば、沖縄と同じような経過を辿る恐れだってある訳です。

以前にも書きましたが、分類上は5類ですので煽るつもりはありませんが、調子が悪ければ外になるべく出ない。それでも外出するのであれば他者への配慮でマスク着用をお願いいたします。

関連性が全くない余談を最後に一つ

私事ですが、今週と再来週に重症喘息の全国講演会が控えております。最新の論文で得た知見と、三浦市の地域医療を通して日々積み上げあられた三浦メディカルクリニックのオリジナルの知見とを合わせた、最強の知見(自己満足かもしれませんが、、、)を全国の3000名以上の呼吸器専門医・内科専門医の先生方にお話する機会を頂いております。このような立場に身を置ける事は医師として本当に有難いことだと思っております。目の前の患者さんを助ける、治すことは勿論ではございますが、それだけでは救える患者さんの数は当然限られる訳です。全国に三浦市発の知見を講演を通して広めることで、救える重症喘息の患者さんが何倍、何十倍にもなっていくのが本当に嬉しいのです。開院以来このような活動を始めてもうすぐ4年が経とうとしています。最近疲れも取れづらくなってきていますが、出来うる限り続けて行きたいなと思っています。