- 2025年6月28日
生後3ヶ月未満の乳幼児の発熱(概ね37.5度以上)は、小児専門医療機関への受診が必要。
生後3ヶ月未満は免疫を作る力が備わっていません。新生児(生後4Wまで)に至っては母親からの胎盤を通して送られた最初のプレゼントである『抗体』によって守られています。これを『移行抗体』と言います。しかし、移行交代もやがて減ってきます。すると感染防御レベルが落ちてしまい、重篤な感染症に進展しやすくなってしまうのです。
また、最も大切なことはこの時期の感染症は症状が『発熱のみ』ということがよくあります。哺乳や活気があったとしても、重症感染症ということがありうるのです。生後3ヵ月未満の発熱児(37.5度以上が目安)では1〜3%に髄膜炎、9〜17%に尿路感染症が認められると報告されています。
つまり、生後3ヶ月未満は熱があったら必ず専門医療機関に受診しないといけないのです。ちなみに生後4週までの発熱は、ほぼほぼ入院となります。
今回、必ず覚えておいて欲しいのは、生後3ヶ月未満の発熱は、その他の症状がなくても必ず小児専門医の受診が必要!ということです。