コロナ治療に新たな選択肢!

11月7日のLINE配信記事です。

今週も代診・休診はありません。
尚、11月28日(日曜日)は休診となります。

インフルエンザワクチンは当院での在庫が予約患者様の分一杯となりました。当日接種と予約は一旦終了となります。次回入荷予定は未定となっておりますが、判明次第予約を再開します。その際はラインでご連絡いたします。

コロナが急減しておりますが、内服薬の選択肢が広がってきました。
ファイザーが今月5日、新型コロナウィルス治療候補薬「パクスロビド」を、発症後3日以内の患者に投与したところ、投与していない群に比べて入院・死亡リスクが89%減っとFDAに報告しています。

パクスロビドは1回の治療につき5日間で30錠を内服します。米政府はファイザーとパクスロビド170万回分の新薬調達を交渉しており、さらに330万回分の追加調達枠も確保する見通しとのことです。

ちなみに価格は1回の治療につき約700ドル(約8万円)とされています。
日本で導入となった場合は、2類感染症扱いとなっている現在においては全額公費負担になると思われます。

国内ではシオノギ製薬(ミュージックフェアの会社)が国内治験を始めています。コロナ患者が急減しており治験の進みが遅れたようですが、2021年中の承認申請、2022年3月までに実用化を目指しているようです。

早晩、メルク・ファイザー・シオノギの3社の製剤が国内では使用できるようになると思われます。

11/5の入院患者数重症 :8名 中等症: 38名
10/29の入院者数 重症:13名 中等症:: 50名
10/22の入院者数 重症:12名 中等症:123名

引き続き改善傾向です!このままコロナが終わらないかしらと、ここ最近ずっと思っています。
先日、国内のある研究グループが、デルタ変異株のゲノムにおいて、増殖時の遺伝子複製ミスを修復するnsp14と呼ばれる酵素が変異し、ウイルスを速やかに修復できなくなったためウイルスが増殖できず「自滅」したことが分かった。8月下旬ごろには、ほとんどのウイルスがnsp14が変化したタイプに置き換わっていたと報告しました。
正直、真偽の程はわかりません。その理由としては、感染状況が好転したのは世界で日本だけだからです。

オリンピックでの数万人規模の来日者による影響、海外に比べかなり緩い人流抑制の継続などがウィルス遺伝子に人にとっていい意味での変化が起きたのかもしれませんが、この研究報告の真偽がはっきりとわからない以上は、安堵せずに明日以降も引き続き感染対策を続けましょう!他の専門家には懐疑的にとらえる人の方が多いように感じます。また、もしnsp14変異説なるものが正しかったとすると、nsp14が変異していない従来のウィルスが入国制限緩和によって輸入された場合は感染再拡大となり得ます。動向に注意していきましょう。