オミクロン 続報

今週も休診・代診はありません。

2月からの診療体制変更のお知らせです。
2月より金曜日午後の皮膚科が暫くの間休診となります。ご迷惑をおかけしますが、2月より火曜日午前のみの皮膚科外来となりますので予めご了承ください。

米国からオミクロン株の簡単なレポートが届きましたので共有いたします。12月1日から8日の間に,米国の22州から報告された43名のオミクロン株の感染者のうち25名(58%)は18~39歳でした。感染の原因の多くは海外・国内旅行、大規模な公共イベント、家庭内感染でした。うち34 名(79%)は症状出現または検査陽性となる 14 日以上前にワクチン接種を完了し、うち 14 名はブースター接種受けていました(ただし5 名はブースター後14 日以上経過していなかった)。6名(14%)は新型コロナの感染歴がありました。

多い初発症状は,咳(33名)、疲労(24名)、鼻水・鼻閉(22名)、発熱(14名)、悪心・嘔吐(8名)、息切れ・呼吸困難(6名)、下痢(4名)、味覚・嗅覚喪失(3名)でした。
入院を要した患者は1名で2日間入院しています。これまでに死亡例は報告されていません。
これをどのように考えるか解釈はかなり慎重におこなう必要があります。
実は、同時期の南アフリカからの報告においては、ワクチン未接種者の感染がほとんどであり166人の感染者のうち10人(6.6%)の死亡が報告されています。このうち4人が26〜36歳で、5人が60歳以上でした。1人については、コロナ以外の理由で死亡した小児と報告されています。ワクチン接種が比較的すすんでいる米国では死亡者がない事実を鑑みると、オミクロン株は感染力が強くブレイクスルー感染はするものの、重症化予防にワクチンは一定程度役立っているように思います。(私的印象が含まれます)

まとめると(私見が含まれます)
・第6波が仮に来た場合、ワクチン未接種者はオミクロン株に簡単に感染してしまうくらい感染力が高い可能性がある。
・未接種者であっても軽症の可能性がデルタ株より高そうだが、世界では若年者の死亡例が報告されている。
・後遺症については報告がなく不明
・ワクチン接種者はほとんど軽症で済んでしまう可能性が高そう

よって未接種者は早く1回目・2回目を接種しておきましょう。また英国とイスラエルからの2つの報告では3回目接種者は、一段と重症化率・死亡率が低減されるとの事です。3回目を接種すると予防効果は70−75%程度と報告されました。2回目から時間が空いた人は(特に高齢者)3回目の早期の接種をご検討ください。県・自治体の案内が届きましたら速やかな接種が望まれます。

12/10の入院患者数 重症o名  中等症19名
12/3の入院患者数 重症2名  中等症24名
11/25の入院患者数 重症1名  中等症37名
11/19の入院患者数 重症6名  中等症54名
感染は落ち着いていますが、年末のイベントなどに参加予定がある方は引き続き注意してくださいね。