コロナワクチンの副反応の30%くらいは気のせいの可能性が高い。

今週も代診・休診はありません。

3回目の予約が1月29日から開始になります。今回は、全ての医療機関で個別予約は行いませんのでご注意ください。市役所の電話もしくはLINEにて希望の医療機関や集団接種会場を指定する形になります。当院での直接予約はできませんのでご了承ください。当院は水曜日を除く全ての日で行います。
以前に運用していました当院のコロナワクチン当日キャンセル分のWEB予約は2月1日から開始となります。WEBのみの受付となります。電話や窓口での受付は一切できませんのでご了承ください。対象は3回目の接種券を持っている方です。

オミクロン株が猛烈な勢いで広がっていますね。しかし、イギリスやニューヨークはいきなり急減するという動きを見せています。今後の日本の動きがどうなっていくかは今の所わかりませんが、過去の経験から欧米の感染者数の減少から少し遅れて日本は減少に転じるようになる気がします。

コロナワクチン副反応の面白い論文がありましたので共有したいと思います。
JAMA(有名医学誌)に掲載された論文です。薬の有効性を判定する為には、実薬と偽薬の対象試験が行われます。偽薬と比べてどれくらいの効果があったかなどをみる為の試験です。
しかし、実は副反応についても比較がおこなれているのです。
通常、偽薬は内服の場合はただの砂糖の塊や、注射の場合は砂糖水や生理食塩水ですので、人への副反応は無いわけですが、偽薬でも倦怠感や頭痛を訴えたりする方はある一定数おられるのです。どんな臨床試験を見ても必ず数%程度必ず存在します。ではコロナワクチンではどうだったのでしょうか?
1回目接種後に偽薬接種者の実に35.2%が全身性有害事象を経験したと報告されました。頭痛(19.3%)と疲労(16.7%)が最も多かったようです。2回目の接種後、偽薬接種者の31.8%が全身性有害事象を認めました。
これは驚くべき数字です。通常私たち医療従事者が目にする論文ではあり得ない数字です。実薬群では1回目が46.3%、2回目が61.4%の副反応の報告ですのでもしかすると、実薬を投与された人のうち、1回目接種の76%、2回目の52%の人が気のせいだったのかもしれないのです。さまざまなデマや尾ひれがついた人の副反応の井戸端会議などを聞いた事による影響の可能性があるのです。これは他の薬と比べて異常に高いのです。ニュース番組の煽っている報道内容を見るとコロナのワクチンだからと言って身構えてしまい、変に具合が悪い気がしてしまうといのも分かる気がしますが、斜に構えずに接種していただければ良いと思います。あくまで、海外のデータとなりますので必ずしも日本人にそのまま当てはまるとは思いませんが、他人が経験した副反応の世間話は、半分くらいに考えておいてもいいのかもしれません。なんせ自分が医療従事者で無かったら、自分にもし副反応が起きたら大袈裟に他人に伝えたくなってしまう気がしますしね。(ちなみに私は接種部位の疼痛以外の副反応はありませんでした。)

1月21日の県内入院患者 重症10 中等症483 軽症・無症状86
1月14日の入院者数 重症5 中等症207 軽症・無症状24
1月7日の入院者数 重症2 中等症81 軽症・無症状19

オミクロンは軽症で済むとは限らないことがみて取れると思います。コロナ=風邪とするにはまだ早いかもしれません。コロナが風邪になるまでワクチンを継続的に接種していくしか無いのかもしれません。3回目接種で入院が9割減少との報告がありますしね。