• 2022年7月30日
  • 2022年11月22日

カロナール(アセトアミノフェン)が無くなる?!代替薬はどうしたらいいの?

今週は納豆の記事を予定していましたが、アセトアミノフェンが市場から無くなるかもとの報道を受けて急遽記事を変更しました。納豆の記事は来週にします!(たぶん、、、。)

1)なぜアセトアミノフェンが大事な薬なのか?

カロナールは商品名で、アセトアミノフェンという成分から出来ています。アセトアミノフェンは非常に安全性が高く、小児・妊婦・高齢者にも使いやすい薬のため、非常に大事な薬の一つであり、世界中で広く処方されています。(全く副作用がない訳ではないので注意が必要です。)

2)ワクチン接種後に発熱したら?

アセトアミノフェンは発熱や頭痛、腰痛、上気道炎(いわゆる風邪)などが適応病となっていますのでワクチンの副作用かどうかにか関わらずこれらの症状があれば、医療機関で処方を受ける事ができます。

3)成人でカロナールの代わりになる薬は?

カロナールの代替薬として成人の場合は市販のイブプロフェンやロキソプロフェンでもOKです。ただし、イブプロフェンやロキソプロフェンを使用してはいけないアスピリン喘息・好酸球性副鼻腔炎・鼻茸などの患者さんは注意が必要です。持病をお持ちの方は薬局やかかりつけ医療機関とご相談ください。

4)小児でワクチンの副作用や様々なウィルス感染時に発熱したら、どのような成分を含む薬を市販で選べばいいのか?

原則アセトアミノフェンの市販薬が望ましいと考えられます。イブプロフェンの市販薬は小児への投与は原則認められていないので注意が必要です。日本小児科学会は「ワクチン接種後の発熱は、ほとんどが接種当日から翌日にかけてみられ、1日程度で解熱する場合が多いとされています。程度が軽い場合は、冷却などで様子をみていただくことでかまいません。発熱の程度に応じて解熱薬を使用することもできます。こどもで安全に使用できる解熱薬として、アセトアミノフェンがあげられます。サリチル酸系、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸などの解熱薬は、インフルエンザや水痘などのウイルス感染時に使用した場合の急性脳症発症や重症化との関連の可能性があるため、使用を控えてください。」としています。小児における解熱剤は時に、思わぬ合併症が起きることもあり、小児用アセトアミノフェンの市販品が売り切れ、手に入らない場合はかかりつけ医療機関と相談して処方を受けることをお勧めします。よく分からない場合も薬局やかかりつけ医療機関に必ずご相談ください。

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