- 2021年7月11日
- 2021年7月27日
新型コロナ低年齢化の傾向に注意!
今週も代診・休診の予定はありません。
米国CNN(米国ニュース番組)は米メリーランド州のホーガン知事が7日、6月に同州で新型コロナウイルス感染症によって死亡した130人について、誰もワクチンを接種していなかったと述べたと報じました。ホーガン知事によれば、州内の新型コロナウイルスの新規感染者のうち95%がワクチン未接種で、新たに入院した人のうち93%がワクチン未接種だったとのことでした。
英国ロイター通信は、米疾病対策センター(CDC)が8日、ここ数カ月の暫定データによれば、新型コロナ感染症による死者の99.5%がワクチン未接種者だったと発表したと報じました。
ワクチンの効果が如実に表れているNEWSと考えます。
また、ワクチン接種が進んだイスラエルではワクチン未接種者の若年者への感染が広がっているとNature(米国の科学誌)に報告されました。Natureによれば、19歳以下のコロナ感染者は全体の50%にも及び、9歳以下でも11%に上るとの事でした。米ホワイトハウスはデルタ株に若年層が感染した場合、他の変異株に比べ重症化する可能性があると公表しています。
日本ではそこまでの低年齢化は今の所、顕著ではありませんが、40ー50歳代の感染者数・重症化率が明らかに目立ってきています。ワクチン接種が進んでいくと日本でもさらなる低年齢化が進んでくると思われます。ワクチンが摂取できない年齢の子供たち・赤ちゃんたちを守るためには、ワクチン接種が出来る年齢の大人がしっかりとワクチン接種を行い、イスラエル・米国・英国以上の集団免疫を獲得する他ありません。自分の孫・子供・赤ちゃんが感染して苦しむ姿は見たくない筈です。
周囲に、ワクチン接種はもう少し様子を見たいと言っている人はいませんか?日本での総接種回数は5856万回、接種人数3672万人を超えました。世界ではファイザー製は29億回分、モデルナ製は13億回分の契約が行われ、接種が着実に進んでいます。これ以上様子を見たいと言うことは、ずっと打たないと言っているに等しい状況です。
妊娠希望・妊娠中の方でワクチンを躊躇している方はいませんか?
国立生育医療センターHPにも記載がある通り、米国でmRNAワクチン(ファイザー・モデルナ)を接種した妊婦に行った疫学調査では、注射部位の疼痛や頭痛、倦怠感、悪寒、発熱などの症状の頻度は妊婦していない女性と同程度であり、流産や死産、早産などの頻度は一般的な妊婦と比べて上昇は見られませんでした。一方、妊婦が感染した場合には、重症化率や早産などの率が上昇するという報告があります。従って、妊娠希望や妊娠中の方でもワクチンを接種することのメリットが大きいと考えられています。
アレルギー体質だから接種できないと言っている方はいませんか?m RNAワクチンに対するアレルギー反応と花粉症や食物アレルギー反応の原因物質は全く異なると考えられています。最初から接種しないという選択肢を取るのではなく、ぜひ主治医にご相談ください。
7/9の入院患者数
重症:39名 中等症:330名 軽症:70名 疑似症:262名
7/2の入院患者数
重症:35名 中等症:325名 軽症:43名 疑似症:259名
じわりと増加してきています。今が踏ん張り所です