- 2022年9月8日
コロナ感染後の咳症状の経時的変化について
今週も休診代診はありません。
本題に入る前にお知らせです。
9月22日 (木)午前のみ休診
10月11日(火)午前 皮膚科休診
10月20日(木)午前午後共に休診
となりますのでご注意ください。
さて、コロナ後遺症外来を受診される方がもの凄く増えています。遠方からの患者様もかなり多いのが実情です。今日はコロナ後遺症の咳について経過がどうなっていく方が多いのかをお話ししたいと思います。
コロナに感染すると多くの人が、発熱・咽頭痛・頭痛が最初に見られます。全ての症状がある訳ではなく、この中の1−2個の方もいますし全部の方もいます。問題の咳は最初からの人もいますが、多くは発熱・咽頭痛が治まってきた後に咳が強くなり始めたとおっしゃる方がほとんどです。咳は昼夜問わず出る人、夜間から明け方に強くなる人、会話で悪化する人、寒冷刺激で悪化する人、香辛料で悪化する人など様々なタイプがあります。そして市販の咳止めや、他院を受診して咳止めをもらっても全く良くならないのが特徴です。当院にてC T検査・アレルギー検査・呼吸器能検査・呼気ガス検査などを経て、薬を調整させて頂くと、90%程度の患者様が投薬開始後2−3日で咳が2−3割くらいに落ち着いてきたと実感されているようです。しかし、その2−3割の咳とその頃から感じ始める痰が切れにくいと言う自覚症状は投薬してもなかなか良くなりません。これに関しては日柄ものとして気長に経過を見てもらうしかないかと思っています。痰が切れなくなる症状ははかなりの割合で訴えてきます。去痰剤を使用しても中々難しいのが実情です。
そして残りの1割は、何しても全く改善する兆しがない人たちと言うことになります。この方達は、薬を強化して経過を見るようにします。患者さんには長い戦いになると伝え、経過を見ていきます。ただし、CTで緊急性がない事を確認できただけでも安心されるようです。
当院では様々な検査を行い、最適な薬剤選択ができるように努めております。療養期間を終えて咳が続く方は是非当院にご相談ください。