離乳時期にこそ口のまわりのスキンケアが大事! 赤ちゃんこそ経皮感作食物アレルギーに注意!

まだ完全に解明されていませんが、子どもの食物アレルギーについて、知っておくべき大切なメカニズムがあります。皆さんご存知でしょうか。

『湿疹のある赤ちゃんは食物アレルギーになりやすい!』


この事は子育てをする親なら必須の知識です。よだれかぶれなどで口の周囲は荒れやすいですよね。特に乾燥が激しいこの時期は夏よりひどくなってしまいがちになります。口の周囲に湿疹があった場合、その箇所に食べこぼしの食物が付着し、成分が体内に取り込まれると、その食物を敵だとみなすメカニズムが働くことが分かっています。例えば、小麦製品(うどん・パンなど)を食べて食べこぼしを繰り返すことで、アレルギーが発症してしまうと、次に摂取した時にアレルギー反応を起こし、湿疹・蕁麻疹などが出現してしまうのです。

ちなみにこのメカニズムにはもう一つ重要なポイントがあります。それは口から食べ物を食べると、それを異物とみなさず消化できますが、経口摂取を繰り返し体がその食べ物に慣れる前に、荒れている皮膚から体内に繰り返し取り込まれてしまうと、アレルギー発症のメカニズムが強く働くと言われています。よって、乳児湿疹やよだれかぶれ、アトピー性皮膚炎のある乳幼児で、かつ離乳食開始が遅いあるいは開始しても食上げがゆっくり、アレルギーを気にして色々な種類を摂取させないなどした場合には、食物アレルギーになりやすくなると言われています。

簡単に言い換えると『初めて食べる前に、皮膚にから食べ物の成分が体内に侵入するとその食物アレルギーを有しやすくなってしまう』ということです。最近では離乳食を遅らせることは、食物アレルギーのリスクを高めてしまう可能性があると考えられています。

まずは湿疹や肌荒れをとにかく作らない。出来てしまったものは弱いステロイド外用剤できちんと治療する!これが大事!これに尽きます!

それでも離乳食開始するにあたり不安がある方は、当院での指先採血で分かるアレルギー検査をお薦めしています。

長くなりそうなのでそのうち赤ちゃんのスキンケアについてまとめます!