• 2024年9月29日

明治製菓ファルマが発売するコロナワクチンの新しいmRNAワクチン:レプリコンワクチンとは?

新型コロナワクチンが10月から始まります。当法人の採用薬は法人内で統一しており武田薬品が発売する不活化コロナワクチンと従来のファイザー製ワクチンの2つになります。ロスを無くすこと、患者さんの選択肢を増やすことのメリットがあるため規格を統一する事となりました。しかし、当法人が採用するワクチン以外にも新しいワクチンが登場するのを皆様ご存じでしょうか?明治製菓が発売します、レプリコンワクチンです。

このレプリコンワクチン、SNSやWEBで大炎上していますね。こんなに一部の人に反発があるなんて正直誰も予想しなかったのではないでしょうか、、、、。そもそもレプリコンワクチンとは何なのか?それについて解説して行きたいと思います。

『レプリコン』ってどのような意味でしょうか?

レプリコン=自己増幅可能なウィルス遺伝子   という意味です。

これが、一部の人たちの目に留まり、『遺伝子が自己増殖するなんてあり得ない!危険!』って感情論になってしまった原因なのではないでしょうか。確かに『遺伝子が自己増殖』なんてちゃんと理解していないと怖い!ってなってしまいますよね。古い映画すぎてわからないかもしれませんが、グレムリンに水を掛けた的な発想でしょうか。

レプリコンを理解する上で注意が必要なのは、

レプリコンワクチンで投与される遺伝子は病原性があるわけではなく、全体のほんの一部であるため、病原性は無いということです。

自己増殖するのはウィルスと戦うために必要な抗体を作り出すためのほんの一部の遺伝子だという事です。

自己増殖させる理由は従来のmRNAワクチンよりも少ない有効成分で高い効果を出す事ができるからです。

ちなみに、このレプリコンワクチン、今秋発売されたワクチンの中で最も高いワクチンの有効性とその長い持続期間が認められています。

そして、このレプリコンは注射後、遺伝子増幅を行い、抗体産生を体にさせたあと、1週間程度で体内から消失する事も分かっています。

最後にわかりやすいかどうか、わかりませんが、『ウィルスとレプリコンワクチン』を『車』に例えてみます。

車(ウィルス)はタイヤが4つあって、エンジンがあって、ハンドルがあって、座席があってという様々な部品(遺伝子)が組み合わさって走りますよね。その中の一つの部品を大量生産したとしても、車(病原性のあるウィルス)には決して走りません。ハンドルだけ沢山あっても、それだけで車(病原性のあるウィルス)になるわけはないのです。ハンドルだけ沢山あっても何の意味もないわけです。つまり、抗体産生のために一部分の遺伝子を増幅させたからといって、それが感染性のあるコロナウィルスになる訳がないのです。

また、ハンドル以外の全てのパーツが揃って組み上がっていても、ハンドルが無いと、車として何の意味もないのです。どんなに高級車であっても、カッコいい車であっても、『車はハンドルが無いと走りません』。

レプリコンワクチンは、効率良くウィルスを駆逐するため(車を走らせないようにするため)ウィルス病原性の肝となる部分(車でいうハンドル)のみの抗体を産生させているのです。

それでもレプリコンワクチンは、、、!なんていう人がいましたら、生ワクチンは?って聞いてみてください。生ワクチンとは弱毒化したウィルスそのものを投与するワクチンですよ。風疹とか、麻疹とか、ムンプス、BCGとか、、、。先に言っておきますが、これらのワクチンももちろん安全性が確認されているから市場に出回っているし、乳児にも接種されているわけです。新しいものを受け入れる事が苦手なのは分かります。例えば、小型の携帯電話が発売された時に、電磁波が、、、。なんて言う人がいましたが、そのうちほぼ全員が持つ時代がきましたよね。また、アイフォンが発売された時にこんなもの誰が使うの?って、孫正義と一部のマニア以外のほとんどの日本人は思ったはずです。でも今、ほぼ全員がスマホな訳で、なんでスマホじゃないの?って逆に思ったりする訳で。10年後や20年後にワクチンを接種するときはレプリコンじゃないの?意味不明!ってなっている気がしますね。

当院のワクチンは法人採用のため、今回はレプリコンの採用は見送りましたが、どうしてもレプリコンが良い!と言う人がいましたら、個別にご相談くださいね。

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