- 2024年12月1日
1日わずか10分の運動を行うと血圧が下がり心血管系の疾患リスクが10%程度下がる。
運動習慣が無い方に1日30分くらいはウォーキングなどの運動した方がいいですよ!と伝えてきたものの、本当にそれを実行して継続して頂いている患者さんは非常に少ないと感じている医者は恐らく私だけではないと思います。今回、そんな患者さんのための超有益な情報が飛び出してきました。1日5分の運動が心臓病のリスク低下につながると循環器医学会の超有名雑誌であるCirculation2024年11月6日号にイギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが報告したのです。今回の研究は、1万4761人の成人を対象にしました。対象者が大腿部に装着した加速度計で測定したデータをもとに、24時間の睡眠・座位行動・立位行動・通常歩行・速歩・ランニングなどに分類し、血圧との関係性を解析しています。
結果としては、運動を毎日5分追加すると、上の血圧は0.68、下の血圧は0.54低下するとわかったのです。また、上の血圧が2、下の血圧が1と極わずかに低下するだけで、心血管疾患の発症リスクが10%低下する可能性もわかっており、1日10分程度の運動を意識することが大事としました。
30分のウォーキングを指導されてゲンナリしていたそこのあなた!まずは1日10分の運動から始めてみてはいかがでしょうか?