当院で新型コロナワクチンを接種する方へ

当院で新型コロナウィルスワクチンを受けられる方へ

当院で接種するワクチンはファイザー製ワクチンです。有効率は1回目の接種から2週間程度で50−60%程度、2回目の接種から1週間以上経過すると90%以上の有効率です。また変異株に対しても英国型に対するワクチンの有効率は89.5%、南アフリカ型は75.0%程度の有効率を有しており通常株に対する有効性より若干落ちるものの、十分な予防効果があることが判明しています。また、重症化及び死亡の予防効果は97.4%と非常に高い結果となっています。即時型アレルギー反応、いわゆるアナフィラキシーは10万人から20万人程度に1人と言われており非常に稀な反応です。そのほとんどが接種後15分以内に起きることが知られており、当院でも接種後15分は院内待機とさせていただいています。気管支喘息や花粉症、ハウスダスト、ダニアレルギー、食物アレルギーなどを有することがアナフィラキシーの発生率を高めるという報告は現時点でありません。事前にアナフィラキシーが起きやすい人を予測することは極めて困難ですが、過去にアナフィラキシーを発症した事がある人は念の為、院内30分待機とします。なお、その他の副反応は、接種部位の熱感・腫脹、発熱、関節痛、腰痛、頸部痛、上下肢の痺れなどが報告されています。発熱・関節痛・腰痛が見られた場合にはアセトアミノフェンの内服をしていただいて構いません。事前の処方ができない為、症状が出現した場合には電話でお問い合わせを頂くか(発熱を伴っている場合は通常時間での診療ができない為、必ず電話にてお問い合わせください)、薬局で市販のアセトアミノフェンを事前に購入する事を強くお勧め致します。

以下の既往症及び内服薬をお使いの方は緊急時に使用する薬の量や種類を変える必要性があるため事前に必ず医師にお申し出ください。

・β遮断薬(ビソプロやカルベジなど)内服中の人

・鼻茸の既往がある人

・アスピリン喘息の人

三浦メディカルクリニック 院長 井上 哲兵