コロナ禍における二学期開始にあたっての注意事項をまとめました。

今週も休診・代診はありません。 8月31日より三浦市内の小中学校が接触機会の減少などを含む感染予防対策を講じて2学期が始まることが決定したようです。通学させるかどうかは親御様のご意向でOKなようです。休ませる場合はタブレット端末を貸与するとの事です。 ここで問題になるのが、感染予防対策の内容です。 適切な感染症対策を確実に実施しないと本当に大変な事になるのは目に見えています。

・ウレタンマスクではなく不織布マスクを適切に装着させる。

・社会的距離をキッチリと取らせる。机の間隔なども含めて距離をとる事が大事。

・放課後は寄り道せずにすぐに帰宅させる。

・マスクを外しての部活動などあり得ない。

・命より大切なものなんてない事を自覚させる。

これすら守れないのであれば通学させるべきではありません。 出来れば食事は校内で取らずに午前終わりが望ましい。 デルタ株は子供の間で広がり大人へと広がっていく事も報告されています。 一度感染すると半年以上に渡り後遺症を残す事がわかっています。特に学習障害・集中力の低下はこの年齢のお子さんには今後の人生を左右する可能性があります。 子供を守るのは親しかいません。子供の意向も大事・学校も大事というのは十分理解できますが、それ以上に感染してその後の人生が狂う可能性がある事も同時に理解しなくてはいけません。

また、ワクチンの適応年齢に達して順番が回ってきたら速やかな接種をご検討下さい。ワクチンの副反応については先日NEJ(有力医学誌)に、イスラエルにおけるファイザーワクチン接種者と非接種者それぞれ約88万人について、ワクチン接種後、コロナ感染後それぞれの疾患の発症リスクについて比較検討した結果が報告されました。心筋炎などのワクチンの副反応が報告されていますが、実はコロナに感染した方が心筋炎のリスクが上昇することが分かっています。結局、ワクチンの副反応がコロナの症状を超えることはないという事になります。

また、子供にワクチンが回ってくるまでは親がワクチン接種を済ませておくことが大事です。子供が感染して親も感染して両方40度の発熱をきたした場合は誰が看病するのでしょうか。子供までワクチンの前にまず、親世代が早急にワクチンを受けるべきなのです。 もう二学期まで時間がありませんが、今一度、ご家庭の中で感染対策について親子で勉強して、確実なものとして欲しいのです。公園などで中学生や小学生を見かける事がありますが、マスクをキチンとつけていなかったり、マスクなしで距離もかなり近かったり、コンビニ前でカップラーメンを回し食べしていたりしている姿を見かけた事もあります。今一度、親の目が届かない所で子供たちがどのように過ごしているのか、友達との距離が近すぎたりしないか、感染対策に関する認識は甘くないか、もし自分が感染したら親の仕事など様々な事に影響が出ることをちゃんと理解しているかをご確認ください。感染してから後悔しても遅いのです。コロナは身体的には勿論なのですが、精神的にも辛いです。学校に対策の全てを委ねるのはもはや困難です。身を守るのは自分たち自身でやるしかないのです。

8/27の入院状況 重症:245名 中等症:1419名 軽症:85名 8/20の入院状況 重症:199名 中等症:1174名 軽症:97名 重症・中等症が急激に増加しています。首相の言う灯りが見え始めているとは思えません。