インフルが急増中、アウトブレイクの理由とインフル感染を予防することがなぜ大事かを説明します。

コロナ感染が下火になり、一気にインフルエンザ感染がブレイクしています。インフルが流行した原因について共有したいと思います。

インフルエンザが大流行すると2021年冬から毎年囁かれていましたが、マスクなどの基本的な感染対策が効果を示し流行が抑えられていました。しかし、今年はコロナが第5類に格下げになりマスクなどの感染対策が疎かになっていました。そして、9月頃より流行の兆しがみえ、ここ最近の秋のイベント(修学旅行・運動会・秋祭り)と気温+湿度の低下、そしてここ数年インフル患者が少なくインフルに対する免疫が乏しい人が多い事が理由だろうと思います。

ではインフルってなぜ感染しないようにする事が大切なのでしょうか?

1:感染すると38度から40度の発熱をしてめちゃくちゃ辛い。

コロナもそうですが、ただただ、当たり前の事ですが熱などの諸症状がめちゃつらい。私も、何度かインフルエンザに罹患した事がありますが、最高に辛かったのを今でも覚えています。

2:感染後に続発する細菌性肺炎・細菌性気管支炎になる人がいる。

乳幼児、肺に基礎疾患がある人やご高齢の方は特に注意が必要。インフルの隔離期間を終え、解熱が一旦得られたのに、熱が再燃して咳や痰がインフル療養中の時より強くなってしまいます。乳幼児・高齢者の方は、インフルで削られた体力でその後の細菌性肺炎と戦わなくてはならず、入院になる方もしばしばおられます。そして肺に重度の基礎疾患がある人は(特にCOPDや間質性肺炎)死亡に繋がってしまう人もいます。インフルに感染すると気道の線毛という上皮が脱落してしまう事が原因です。線毛は肺に侵入してきた細菌やウィルスを痰とともに外に排除する役目を担っており、それがインフルによって破壊されてしまうのです。例えると保安検査場がない空港?、警備員のいない銀行?なんか良い例えが出ないです。これ以上例えると不謹慎な感じになりそうなのでやめときます。ごめんなさい。雰囲気を理解して頂ければOKです。

結局のところ、インフルワクチンを接種してその上で感染対策をするしか方法がありません。インフルワクチンを接種しても罹る時はかかります。しかし感染する可能性を低減させ、感染したとしても重症度を下げてくれます。ぜひ、ご検討ください。