枕が高くて硬いと脳卒中のリスクが上がる!?「殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)」に注意!!

脳卒中は高齢者で多い疾患の一つですが、若年~中年者でも起こりうる疾患です。

特に特発性椎骨動脈解離による脳卒中は表題にある通り枕が高いと起こす可能性が高まることが国立循環器病研究センターの症例対照研究によって明らかになりました。European Stroke Journal誌2024年1月29日号に論文が掲載されましたので共有したいと思います、。

国立循環器病研究センターで2018~2023年に特発性椎骨動脈解離と診断された症例53例と、同時期に入院した年齢と性別をマッチさせた脳動脈解離以外の対照患者53例の発症時に使用していた枕の高さを調べています。枕の高さが12cm以上を高値、15cm以上を極端な高値と定義しました。

その結果、12cm以上では2.89倍のリスク、15cm以上ではなんと10.6倍の発症リスクとなりました。

つまり枕が高いほど特発性椎骨動脈解離の発症割合が高いことが分かったのです。

ちなみに硬さについても調べていて、枕が硬いほど関連が顕著であることが示されたと合わせて報告しています。

著者らは「殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)」という新たな疾患概念を論文内で提唱しています。

早速、自宅の枕の高さを調べて下さいね!!殿さま枕はやめましょう!!