２月下旬から体調を崩して休診が続き、大変申し訳ございませんでした。

タイトルにもあると通り、体力が落ちたなー、って感じること時々ありませんか？

私が体力が落ちたなーと感じたのは今回で２回目です。最初の１回は医師の労働基準法を無視した働き方がまだまだ黙認されていた時のことです。医師になって７年目、大学院を卒業したくらいの時に急に当直後にどうしようもない倦怠感に襲われたのを今でも覚えています。それまでは、病院当直＋バイト当直を週２−３回は当たり前で、当直明けも夜まで外来・病棟管理・救急対応に追われる生活をずっとしていました。週によっては、土曜日の午後３時頃から月曜日の朝８時まで当直のバイトに行き、そのまま自分の病院に出勤して日勤をこなしそのまま病院当直して火曜日を迎え、火曜日もそのまま日勤を行なって夜８時くらいに自宅に帰って、泥のように眠る。そして水曜日も元気に出勤！なんて事をしていたんです。

それがある日、急に出来なくなったんです。その働き方に、体がついていかなくなってしまいました。命の危険を感じてすぐにバイト当直の枠を後輩の先生たちに譲りました。割の良いバイト当直は一度譲るともう戻ってくる事は通常ないんです。理由は簡単で、大学病院の医師は（特に大学院生）皆さんの想像のはるか上をいく薄給だからです。大学院の時の月の手取りは大体一桁万円ですから。バイト当直をしないと家賃払えません。電気代払えません。水道代払えません。でもすぐに譲る事を決断したのは、今考えると本当に命の危険を感じていたんだなと思います。バイト当直をなくし、絶対にやらなくてはならない２週に１回程度の病院当直のみにして対応しました。

そして今回です。2019年に開業し以降トップスピードで駆け抜け、寸暇を惜しんで働いてきましたが、実は去年の夏くらいに『あっ、体力的に無理かも』と感じる日が多くなりました。このまま行くと危険だなぁと思い2024年4月から日曜診療を半分にさせて頂こうという決断に至った訳ですが、それまでに間に合いませんでした、、、。

どうやら私は自分の限界が分からずに働いてしまう癖があるらしく、これからは自分なりの働き方改革を推進して行きたいと思います。

外来で暖かいお言葉、ありがとうございました。