呼気NO検査とは?

こんにちは。三浦市ベイシア三浦店2Fにある三浦メディカルクリニックです。コロナ関連の話が続いてしまったので、ここらで普段、我々のクリニックで行なっている呼気NO検査(息の中の一酸化窒素を調べる検査)について説明したいと思います。

呼気NOとは喘息の診断あるいはコントロールの指標となる非常に有用な検査データです。喘息の発症機序の一つである好酸球(白血球の中の1つの種類)主体の気道炎症によってNOが産生されます。炎症の程度が強いほどNOが高くなります。

NOの基準値は様々な意見がありますが日本呼吸器学会では22ppb以上で喘息の可能性があるとし、37ppb以上で喘息の可能性が特に高いとしています。ATS(米国胸部学会)でも指標をだしておりそれぞれ25ppb、50ppb(小児は20ppb、35ppb)としています。

NOが低くても喘息を否定できるものではありません。最終的には、NO検査に加え、身体所見(特に聴診所見)、症状、呼吸機能検査(そのうち書きます)、画像検査(当院ではCT画像も参考にする事があります)、治療への反応などをみて喘息の最終診断をする必要性があります。

喘息の状態が悪い患者様はぜひ当院へご相談ください!