5歳から11歳までのコロナワクチン。有効性と安全性は?
今週も休診・代診はありません。
一部報道ではオミクロン感染がピークアウトしたと言われ始めていますが、ピークアウトしたから感染しない訳ではなく、感染者数が下がり始めただけですのでご注意ください。まだまだ感染者数は非常に多いです。オミクロンの感染力を見ると下りどまったり、再度増加に転じることもあり得ます。動向に注意していきましょう。
さて、12歳未満の予防接種が他市で始まろうとしています。
三浦市でも早晩予約が開始になるとは思いますが、今のうちにちゃんと考えておきましょう。
以前、LINE配信させて頂いた内容ですが今一度復習がてら、再度配信いたします。
去年の9月16日の配信内容です。
5歳〜11歳のコロナワクチンの第2/3相試験の結果です。
アメリカとフィンランド、ポーランド、スペインの90を超える国と地域にて、6か月~11歳までの約4,500人の子供が登録され5~11歳の結果が先に出てきた形です。接種量は12歳以上の1/3の投与量で行われました。
その結果は、1/3の投与量でも強い免疫反応が見られ十分な抗体産生が確認されました。また副反応は1/3の投与量に落としたことで、12歳以上の副反応と同等の結果となり高い安全性が確認されています。
→ごめんなさい。ここ最近忙しすぎて最新論文を読む暇がなくて以前のデータですが、あまり差はないと思います。
ちなみに投与量は体表面積や体重によって決められているわけではありません。年齢による代謝能力・免疫能力によって決められているそうです。よくアメリカ人の大きな体と同じ投与量だと、日本人だと多い!と言う方がいますが、間違っています。よって、5歳の体格と11歳の体格なんて、比率で言えば日本人とアメリカ人の体格くらい違いますが投与量が同じとなるわけです。11歳と12歳についてはあまり免疫能力に差ははないかもしれませんが、どこかで線引きしないといけないわけですから、大体この辺りだろうとして決めるしかありません。
5−11歳に意思決定能力はありません。家族がどうするかを決めなくてはなりません。ワクチンの有効性・安全性は確かなものがあると思いますが、そのデータを見て自分のことは簡単に決められても子供の事となると話が別だと言う気持ちも理解できます。当院かかりつけの患者様は、不安に思う気持ちがあれば、相談に乗りますので定期受診の際に言ってくださいね。
2月19日の入院患者 重症93 中等症1,438 軽症・無症状 216
2月12日の入院患者 重症92 中等症1,423 軽症・無症状228
2月4日の入院患者 重症61 中等症1,120 軽症・無症状222
1月28日の入院患者 重症23 中等症765 軽症・無症状177
感染者数はピークアウトぎみと言われていますが、重傷者はしばらく増えるかもしれませんね。
本当にこのままピークアウトするかはしっかり確認していきましょう。