- 2021年12月5日
- 2022年1月28日
オミクロン株の出現!年始は要注意!
今週は休診・代診はありません。
今年は12月28日火曜日午後4時までの受付となります。新年は1月6日より通常診療となります。
残薬の数には十分ご注意ください。
さてオミクロン株が世間の話題をさらっておりますが、なぜここまで注目されているのでしょうか?今一度整理して共有したいと思います。
オミクロン株はウイルスの感染成立のしやすさに影響するスパイクタンパク質の中に32ヵ所もの変異があることが要因です。オミクロン株のスパイク蛋白の変異の「多さ」は今までの変異株より明らかに多く、注目されることになっています。ただし、変異が多いから必ずしも感染力が強いとか、変異が多いから病原性が強いとかは全くもって言い切れないのです。また感染力の強さ=病原性の強さとも言えないので注意が必要です。南アフリカではデルタ株が収束しつつあった状況でのオミクロン株の発生・拡大ですので、デルタ株より感染力が強い事でウィルスの置き換わりが起きたとは現在は言えません。なお、南アフリカではオミクロン株が拡大してからも重傷者・死亡者が極端に増えたわけでは無いようです。病原性も今のところ高いとは言えません。経過を注視しましょう。
では、オミクロン株は変異が多いからワクチンの効果が弱いのでしょうか?答えとしては、現時点ではなんとも言えない、分からないが正解だと考えられます。悪戯に怖がる必要性もありませんが、怖がりすぎないのも間違いという事です。(なお免疫学の権威の大阪大学宮坂教授は従来株に対する効果よりは減弱するかもしれないが十分機能し得る可能性の方が高いと推測されています。)
デルタ株であっても諸外国ではブレイクスルーを起こしています。それは何故でしょうか?基本的な感染対策をOFFにしてパリピがはしゃいだ事が原因なのです。要は、今の所できる事は、ワクチンを最低でも2回接種して、マスクなどの感染対策を継続するしかないという事の裏付けでもあります。つまり今の日本の対策を粛々と継続することが何よりも一番大事という事です。継続していれば次第にオミクロンの全容が見えてきて、正しい対策が判明する事でしょう。
12/3の入院患者数 重症2名 中等症24名
11/25の入院患者数 重症1名 中等症37名
11/19の入院患者数 重症6名 中等症54名
11/12の入院患者数重症7名 中等症 39名
今のところオミクロン株の影響もなく落ち着いております。
インフルエンザの在庫を先週、130名分出しましたが、あと10名分程度の残になっております。ご希望の方はお早めに予約をお願いします。