• 2020年4月10日
  • 2020年5月9日

新型コロナ感染症に万が一にも感染してしまった場合に備えて今できる事。

緊急事態宣言が出て、不安な日々をお過ごしのことと思います。コロナに感染しないように、3密を避ける、マスク着用、手指消毒など様々な対策をされておられるのではないでしょうか。しかし、このペースで蔓延した場合に幾ら気をつけても感染してしまう可能性が今後出てくるかもしれません。感染しないように対策を取る事のみに目を向けてしまいがちですが、感染してしまった時のことも想定に入れておかないといけません。基本的な事を2つご紹介します。今一度、皆さんで確認・共有しましよう。

1:『基礎疾患のコントロールを完璧にしておく』

コロナ感染症で重症化しやすい方がわかってきています。TVなどでも連日報道されていることからご存知の方も多いかと思いますが、喘息・COPD・高血圧・糖尿病などの呼吸器疾患や生活習慣病を有する患者さんが重症化リスクが高いとされています。

新型コロナ感染症に万が一感染した場合に、コロナと戦うだけでも大変な事です。そこに加えて、コントロール不良な喘息・COPD・糖尿病・高血圧などがあった場合にそれらとも戦わなくてはなりません。2つの敵に労力を割かざるを得なえくなり、重症化や合併症のリスクが高くなります。感染しないようにする対策も大事ですが、万が一感染してしまった時のための基礎疾患のコントロールも大事になってきています。感染のリスクだけを気にして定期通院を躊躇している患者様、薬がすでに切れてしまっている患者様はいませんか?かかりけの病院・クリニックに受診もしくは連絡し、指示を仰ぎましょう。コロナ対策として万全な体調を整えておく必要があるのです。

2:『禁煙をする

今、非常に注目されている事です。新型コロナに暴露された場合に気道の中にあるACE2受容体という場所をウィルスの入り口とし細胞内に侵入・増殖し感染が成立することがわかっています。実は、喫煙行為は気道のACE2受容体(ウィルスの入り口)を増やす事が指摘されており、ウィルスに暴露された時に感染が成立するリスクは勿論のこと、重症化するリスクをも押し上げてしまう可能性があるのです。副流煙でも同様です。喫煙者の方は、自分自身は勿論のこと、大切な人の発症リスク・重症化リスクを少しでも下げる為に禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。

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