• 2022年3月20日
  • 2022年4月6日

気管支喘息って進行性の病気だと言うことを改めてお話しします!患者さんの10、15、20年後を守るために!

今週も休診・代診はありません。

当院では骨密度の検査機器を導入いたしました。DXA法という最も精度が高い検査方法です。今までの超音波法などは精度がイマイチであり、診断には役に立ちません。もうじき検査ができるようになりますのでしばしお待ちください!

コロナの話が続いているので少し別の話を。
気管支喘息の患者さんの、喘息に対する認識についてです。
当院では、成人の喘息の患者様が非常に多いのですが、初診の際に決まって言うことがあります。
それは、『風邪ひくと喘息になる』や『喘息だったが治った』、『症状がなくて落ち着いていたから薬を勝手にやめていた』などです。当院を受診頂いている患者様であればご存知だとは思いますが、改めてご説明いたします。『成人発症の喘息は基本的には治りません』症状があってもなくても喘息な事には変わりないのです。喘息という病気は症状が無い状態でも気管(空気の通り道)に様々な炎症がくすぶっている状態であり、その炎症を吸入薬で常に抑え込んでおかないと、喘息の重症度が進行してしまうのです。そうなんです。喘息は進行性の病気なんです。

大病がなければ基本的に5年後・10年後・15年後は訪れます。きちんと治療を続けていかないと将来の健康が損なわれてしまう訳です。喘息治療の目的は現在の症状のコントロールとともに、将来の重症化を防ぎ健康寿命を延長させることになる訳です。
当院では、現在の状態を改善させる事+将来の健康を維持する事 この2つを念頭に、検査、治療を行なっています。初診時は患者様の状態に合わせて検査を行いますが、基本的に大きな検査は初診時のみか1年に1回程度ですのでご安心ください。治療導入前に情報を入手しておくと、その後の治療計画がスムーズになり、より良いコントロールが得られる事になります。
あと、もう一つだけお伝えしておくと、当院の重要な考えの一つに、私の家族にしたくない治療(効果が低い割にリスクが高い治療、症状や状態に見合わない高価な薬の投与)は患者様にも当然しない。適切な医療のみ(患者様の状態にあった本当に必要な治療や検査)を当院を受診する全ての患者様に受けて頂きたいという理念があります。患者様の将来を守るために少しきつい事を言う事があるかもしれませんが、ご理解いただけたら幸甚でございます。

コロナはマンボウが解除された事から再拡大傾向になる可能性があります。
感染状況等に十分な注意を払う事をお願い致します。

3月18日の入院患者数 重症60 中等症1,021 軽症・無症状146
3月11日の入院患者数 重症82 中等症1,188 軽症・無症状164
3月4日の入院患者数  重症104 中等症1,377軽症・無症状198
2月25日の入院患者数  重症102 中等症1,528 軽症・無症状180

徐々に減ってきておりますがまだまだですね。

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